【決勝レース】
松田利之／古谷悠河／中村賢明／檜井保孝組を擁して、HIROSHIMA TOYOPET RACINGが挑む、スーパー耐久シリーズの第5戦が栃木県・モビリティリゾートもてぎで開催され、９月４日に決勝レースが5時間で競われた。Access HIROSHIMA＋GR SUPRA GT4は、3番手からスタートを切り、いったんは5番手まで順位を落とすも、ピットインとFCY（フルコースイエロー）のタイミングが重なる幸運もあり、2番手に浮上。表彰台も見えかけたものの、突然のタイヤトラブルに見舞われ、大きな遅れを取ってしまう。それでも諦めず、最後まで走り続けた結果、6位でゴールすることとなった。
【Super Taikyu ST-Z】
#111Access HIROSHIMA+GR Supra GT4
土曜日までは雲に覆われていたモビリティリゾートもてぎながら、日曜日になると一転、天候に恵まれて青空も広がるようになっていた。そのことはまた、暑さとも戦わなくてはならないということにもなっていた。今回もスタートを担当したのは古谷。まずはポジションキープからレースを開始し、5時間に及ぶ長丁場とあって、やや抑え気味のペースで走り始めていたことから、やがて5番手に順位を落とすも、大きな遅れは取らずにいた。
36周目に中村に交代すると、トップのトラブルによる脱落で、ひとつ順位を上げることになり、さらに75周目に古谷への再交代直後にFCYが提示される幸運もあって、ロスを最小限に。これにより一気に2番手にまで浮上することとなった。
表彰台どころか、優勝さえ夢ではいと思われた矢先の81周目に、Access HIROSHIMA+GR SUPRA GT4が、左フロントから白煙を吹き上げながらピットに戻ってくる。タイヤにトラブルが発生していたのだ。すぐ交換して復帰することはできたが、これで抱えた遅れは致命的だった。
そのまま古谷は淡々と走り続けたが、今回のST-Zクラスは、より深刻なトラブルを抱える車両が続出する。残り1時間を託された松田が、コースに送り出された103周目には6番手となり、そのままポジションを守り抜いて135周を走破。6位という結果を得ることとなった。
シリーズ第６戦は、10月15〜16日に岡山国際サーキットで開催される。チームのホームコースでもあるだけに、この一戦は是が非でも好成績を残したいところ。今回も内容そのものは良かっただけに、ミスやトラブルなく走ることができれば、きっと結果は伴うはずだ。
Comment選手のコメント
暑かったです。エアコンが全然効かなくて、大変でした。みんなペースも悪くなかったので、トラブルさえ起こらなかったら、表彰台にはたぶん上がれていたでしょう。残念です。次の岡山はホームコースですし、最近調子がいいので頑張ります。
縁石には乗らないようにしていたので、乗り方によるトラブルではないと思います。もしかしたら先にバルブが切れて、空気が抜けていったからなのかもしれませんが、いずれにせよタイヤはバーストしていました。最初のスティントはあまりペースが良くなくて、淡々と抑えながら、縁石には乗せないように気をつけながら走っていたんですが、中村選手に代わって、そこから僕にまた代わる時に、ちょうどFCYになって、いいタイミングでピットできて。1位にもなれるかなというペースで走れていたので残念です。表彰台には上れたと思います。次の岡山では良い結果を出して、優勝できたらと思っています。
練習からそんなに悪くなくて、でもニュータイヤを履いていなかったので、分からないところも多かったんですが、全体的にペースは悪くなかったと思っています。淡々と行けていたので、ちょっと残念ですが、自分としては次につながると思っています。次は岡山で、地元なので、チームとしても僕としても、少しでもいい結果で終われるよう、頑張ります。
今回は本当に走り始めからみんなペースが良くて、これは行けると思ったんです。まわりのペースを見ても、「この３人の出来なら行けるぞ！」と初日から思っていたので、もう僕は乗らないぞ、と（笑）。基本的にはそのとおりだったんですけど、運だったなと。今年はみんな、トラブルが出たり、ミスして落としたり、どこもしていたんですけど、それがうちにも回ってきたのかと。本当に内容が良かったので、トラブルさえなかったら全然勝てたレースでした。本当に運が悪かったって思います。悔やまれるのは、本当にそれだけです。