【決勝レース】
【Super Taikyu ST-Z】
#111Access HIROSHIMA+GR Supra GT4
日曜日になると雨はやんではいたが、またいつ降り出してもおかしくない状態ではあった。早朝に行われたフリー走行は路面が濡れたままながら、決勝レースが始まる頃には小雨が舞いこそしたものの、まだドライコンディションは保たれていた。
今回のスタート担当は古谷。最後尾からのスタートだったにもかかわらず、１周目だけで２ポジションアップを果たし、その勢いのまま古谷はオーバーテイクを続けていく。7周目には４番手に上がり、その後しばらくはこう着状態が続いたものの、25周目にはついに３番手にまで上り詰めることとなる。
28周目にFCY（フルコースイエロー）提示直前のタイミングに合わせ、中村への早めの交代を行う間に、いったんは順位を落とすも、ロスを最小限に留めていたのは、ライバルのピットストップのたび、再び順位を上げていったことからも明らかだ。中村もやがて３番手に順位を戻したばかりか、経験豊富なドライバー
たちとバトルを繰り広げ、ひとつ順位を落としはしたものの、少しも臆することなくバトルを繰り広げたことは、今後の中村にとって大きな糧となるはずだ。
ほぼ2時間半を経過したところで、松田と交代したのが68周目。ピットタイミングの違いもあって、やはり松田も３番手に返り咲くこととなる。そして、残り1時間40分は再び古谷の担当に。最初のスティントで見せた激走の再現が期待されるも、雨が本格的に降り始めてしまう。勝負に出るべくタイヤを換え続けるが、そのたび雨は弱まったり、強くなったりを繰り返す。
積極的なタイヤ交換は裏目に出た感もあった一方で、スピードだけは引けをとっていなかったため、古谷は最後まで３番手をキープ。その結果、Access HIROSHIMA＋GR SUPRA GT4は、2戦連続で３位を獲得。
今回は自力で上がることに成功した。
次回のレースは、9月3〜4日にモビリティリゾートもてぎで開催され、今回同様5時間レースとして競われる。今回見せた速さを引き続き維持できれば、きっとさらに上の順位も望めるはず。期待は高まる一方だ！
Comment選手のコメント
雨が途中で降ったりとか、いろいろあったレースでしたね。タイヤを換えるタイミングとかバタバタしたところがあったけれど、それがなかったら、たぶんもっと上に行けていた気はするので、ちょっと残念です。次のもてぎは去年初めてスープラで走ったところで、しかも雨の思い出しかない。けど、表彰台にも上がれたんだっけ（笑）。ここ2戦連続で３位なので、次はもっと上を目指します。
僕の第１スティントは前の車に引っ掛かっている時間が長くて、前を抜くのにちょっと時間がかかっちゃったなっていうのが、ちょっともったいなかったかなというところで。第２スティントに関しては、走り出しは良かったんですけど、そこから天候の変化で、結果的にはやっぱりタイヤを換えた方が良かったのかな、換えなかった方が良かったかな、というところなんですけど、うまくはまれば優勝か2位は狙えたと思うので悔しいです。だけど、予選走れなかったところから表彰台と考えれば、まぁまぁのレースだったかなとも思います。このぐらいの感じで行けば、もてぎでも速さはあると思うので、チームの人たちとどう取り組んでいくか、しっかり話をして、また頑張っていきたいと思います。
僕の時は、天気は大丈夫でパラパラする瞬間はあったんですが、全然ドライでしたので比較的安定して走れました。だいぶフォーミュラからこっち来て、だいぶ慣れたなっていう感覚はあるんですが、もう少しタイムに足りない部分があるので、そのへんは今年1年かけて上げていって、最後はいい形で終われたらな、と思っています。今回はプロの方とバトルもできたので、いい経験にもなりました。
今回は７回のピットイン、ドライブスルーペナルティも実は一発あったんです。８回もピットロード通って……にもかかわらず、このポジションにいるのはラッキー！ ラッキーって感じなんだけど、やっぱり速さがあったから、そうなんだろうなと思う部分はあった一方で、もし、もう少しうまく回っていれば、もっと上を狙えたねって、いろんな反省事がまたまたたくさんありました。少しずつ、すべてはここから反省して、次につなげられるようにしないといけないですね。ペースが速いのは分かっているので、ここからチームがもっとレベルアップしていかなければならないですね。