【決勝レース】
▼ #111 Access HIROSHIMA+ GR Supra GT4
決勝レースが行われる日曜日は天候も完全に回復。ドライコンディションの下で、5時間に及ぶ長丁場が競われることとなった。ちなみに、ドライバー交代を伴うピットストップの義務づけは3回だ。
グリッドには50台のマシンが並べられ、その様子はまさに圧巻そのもの。ここからシーズンが始まる、というムードを存分に漂わせていた。今回、初めて「Access HIROSHIMA+GR SUPRA GT4」のスターティングドライバーの任を託されたのは松田。ライバルのほとんどが若手ドライバーを起用する中、ジェントルマンドライバーの松田は慎重に発進し、7番手でオープニングラップを終える。しかし、先行する車両は視界のうちに留めていたから、順調な滑り出しでもあった。そして、アクシデント発生によるFCY(フルコースイエロー)からのセーフティカー(SC)ラン切り替え後に、早々とピットに入って給油を行った車両があったことから、9周目には松田はひとつ順位を上げていた。
1時間を経過して間もなく、松田から古谷に交代したのが24周目。このタイミングも良く、6番手をキープして走り続けていたが、燃料も減ってタイヤのグリップも落ちてきた頃に、古谷は真骨頂を見せる。2時間経過直後の50周目に1台をかわして、5番手に浮上したからだ。そして、ほぼ1時間半走行して、4番手との差をも詰めていった最中の61周目に、中村と交代することとなった。
その中村も、初めてのスーパー耐久決勝とは思えぬほど、コンスタントにタイムを刻んで走行を重ね、チームからの評価をより高めることに。しかし、5番手というポジションで満足するわけにはいかないことから、最終スティントの1時間強、93周目からは再び古谷がドライブすることとなった。結果として、後続は大きく振り切ることになったが、ポジションは最後までそのまま。いくつか課題も残すこととなったが、まずは今季開幕戦において、「Access HIROSHIMA+GR SUPRA GT4」は5位入賞を果たすこととなった。
Comment選手のコメント
スタートを担当するのが初めてだったので、燃料の重さとか、そこらへんでちょっと最初戸惑ったところがあって、でも走っているうちにだいぶ慣れてきました。もうちょっと行きたかったですね。今回の経験を今後に活かしたいと思います。
予選が良かっただけに、決勝でのロングのペースが思ったよりも伸びなかったのが残念です。やっぱり給油に時間がかかってしまうのも大きくて……。だから少し不完全燃焼ですね。ただ今回、いろいろ車も試すことができたので、次に向けて、いろいろ見つけて何か得られるように、また頑張ります。
初めてのスーパー耐久、楽しかったです。一発はレース中に出せなかったんですが、コンスタントにタイムは出せたとは思っています。どうにか次のレースも一発を! そこからさらに、もっとレベルの高い走りができれば、次は行けると思います。
僕は乗っていないんですけど、見守っていてもチームの雰囲気は良くて、和気あいあいとしているし、どうやったらもうちょっと前に行けるんだろうって一生懸命話をしているんだけど、なかなか……。我々もレベルアップしていると思うけど、まわりのチームもレベルアップしているんだろうな、って。頑張って追いつかないといけないと思っています。