スーパー耐久シリーズに参戦するHIROSHIMA TOYOPET RACINGは、GT4によって争われるST-Zクラスに、2022年も引き続き臨む。「Access HIROSHIMA+GR SUPRA GT4」を走らせるのは、松田利之と古谷悠河、檜井保孝、そして中村賢明の4人である。 第6戦の岡山国際サーキットでは、予選で5番手を獲得し、決勝レースでも序盤のうちに3番手に浮上。中村と古谷がポジションをキープし、ラストスティントを担当した松田が奮闘し、さらにポジションを上げたことで、2位という好結果、チームとして最上位を獲得できた。 鈴鹿サーキットで迎えた最終戦には、名誉の勲章でもあるウェイトハンデを35kg積んで臨むも、ライバルのほとんどが同等か、それ以上を積んでいることもあり、競争力はそう奪われていないはず。むしろ、2位という結果を得たからには、もはや目指すは優勝しかない。 今回は全9クラス混走の5時間レースとして競われ、ドライバー交代の義務づけは3回である。なお、檜井は同じ広島に本拠を置く、MAZDA SPIRIT RACINGから栄誉ある招聘を受けたため、ドライバー登録は松田、古谷、中村の3名となっている。
【予選レース】
【Super Taikyu ST-Z】
#111Access HIROSHIMA+GR Supra GT4
澄んだ青空の下、練習走行は今回も「Access HIROSHIMA+GR SUPRA GT4」は木曜日から開始。ドライコンディションが保たれたことで、メニューは順調にこなされ、金曜日午前に行われた専有走行では、古谷が2分14秒853を記録して5番手に。午後は午前とは異なり、全クラス混走だったため、クリアラップが取りにくくなって全体的にタイムダウンの傾向の中、古谷が2分15秒153で4番手につけ、トップとの差も1秒強にまで詰めていた。 一転して予選の行われる土曜日は、あいにくの曇り空に。早朝にはフリー走行が行われ、
ここは全クラス混走だったため、一発の速さより決勝に向けたコンスタントラップの確認が行われた。その結果、2分13秒796がベストタイムとなって3番手で、トップとの差はついに1秒を切るまでとなっていた。
そして迎えた予選では、Aドライバーの松田は計測2周目から。2分14秒450をマークして3番手につけ、続いて2周アタックするも、惜しくもタイムアップならず。しかし、そのままポジションはキープされた。続いてBドライバー予選に臨んだ古谷も計測2周目からアタックを始め、2分12秒414をマーク。その時点での3番手につける。だが、続いてのアタックは2分13秒153に留まり、またその間に古谷を上回る者もいたため、6番手にダウン。タイム合算においては4番手となった。ただし、トップはジェントルマンドライバーを欠いており、決勝レース中に60秒のペナルティストップが課せられる。
この後、行われたCドライバー予選では、中村が決勝に向けた最終チェックを実施。日曜日の朝にウォームアップが設けられていないため、ここでの確認が重要な意義を持つ。ユーズドタイヤで周回を重ねた中村は、2分15秒914で5番手に。より万全の構えにできていた。
Comment選手のコメント
車は良かったですよ。ただね、ヘアピンで行き過ぎた時があって、それがなかったら、もうちょっと行けたかなと思いますね。でも、2番手の車とけっこうなタイム差があるから、そこまでは行けなかったかな? 決勝は今までもそうでしたけど、割とペース的にみんな同じぐらいになると思うので、僕も頑張ります。
僕のタイムが伸びなかったですね。ベストの時にちょっと引っ掛かっちゃったのはあるんですけど、それにしてもトップは別にしても、他のスープラ2台と比べても差が大きかったので、それが何なのか? バランスが悪かったわけではなかったのに……。練習の時の決勝想定タイムは悪くなかったので、決勝に向けてはたぶん大丈夫だと思いますが、今ちょっと不安になっています。優勝して終わりたいので、みんなで頑張って全力を尽くします。