【決勝レース】
HIROSHIMA TOYOPET RACINGが挑む、スーパー耐久シリーズの第3戦がスポーツランドSUGOで開催され、7月10日に決勝レースが3時間で競われた。Access HIROSHIMA+GR SUPRA GT4を操る、松田利之/古谷悠河/中村賢明/檜井保孝組は、ST-Zクラスの4番手からスタート。決勝でもドライバーが冴えた走りを見せて、3位を得ることとなった。
【Super Taikyu ST-Z】
#111Access HIROSHIMA+GR Supra GT4
日曜日のSUGOは、素晴らしい好天に恵まれた。それでも湿度が低く、爽やかな風も吹いていたから、猛暑続きの近頃にしてみれば、まさに絶好のレース日和と言えるだろう。今回のスタート担当は中村。スーパー耐久では初めての経験となる。それでもポジションキープからAccess HIROSHIMA+GR SUPRA GT4はレースを開始し、上位から大きな遅れを取らずに周回を進めていく。そして1時間をわずかに超えたタイミングの40周目に、最初のピットストップを行い、中村から古谷に交代する。 この間にひとつ順位を落とすも、古谷はコンスタントにラップを刻んで、遅れを最小限に。最後のピットストップは、残り1時間を切った75周目に。代わった松田は5番手のままコースに戻り、81周目には先行する車両のトラブルによって、4番手に返り咲く。その後は、前後との差が大きく、淡々と周回が重ねられることとなったが、大きなミスはなく、そのまま4位でフィニッシュ。
だが、2位のチームはジェントルマンドライバーの最低義務時間違反があり、6周減算のペナルティが。これにより、ひとつ順位が繰り上がることとなり、Access HIROSHIMA+GR SUPRA GT4は3位という結果を得ることとなった。 次回のレースは、オートポリスで7月30〜31日に開催される。再び全クラス混走による5時間耐久となり、わずか3週間のインターバルで臨むこととなるが、今回の勢いが程よく保たれるのは間違いない。引き続きの活躍、そして今度こそ自力で表彰台に立つことを期待したい。
Comment選手のコメント
序盤はみんないい走りでしたね。ちょっとコンディションの変化とか、タイヤに対しての変化が、タイムにそれ以上に出ていたので、そこはまた勉強します。実は途中からドリンクが、ずっと出てくるようになって、なので取りました、ドリンクなしで走りました。次のオートポリス、頑張ります。
ピットでのロスが大きかったな、というのはあるんですが、僕のスティントは気温とか路面温度が高かったのに対して、内圧がちょっと高くて、最初の温まりは良かったんですが、そこからタレていくのがあって、そこがちょっともったいなかったな、っていうところですかね。ペースが悪くなかっただけに、トップとは2周ぐらい差がついちゃったので、そこが何でそうなっちゃったかっていうのを、もっと見直していかないとな、という感じでした。でも、ピット作業以外は特にミスはなく、トラブルもなく順調に行ったレースだったかなと思います。
スーパー耐久では初めてスタートして、意外と他のレースと同じ感じで行けました。でも、最初のうち僕がペースを上げられなかったので、そこがもったいなかったなぁ、というのがひとつありました。勉強にはなりましたが。次のオートポリスは、スーパーFJで少し走れているので、そんなに不安はありません。
今回はスムーズに行ったんですけど、ピットに入るたび遅れていくというのがあって、やっぱり今から変えていかねばならないポイントですね。ずっと、それは対応し続けている部分なんだけど、もっとしなきゃいかないなと。こういうスムーズに行ったレースだからこそ、よけいそう思いますよね。給油、タイヤ交換……。給油に関してはしょうがないじゃないですか。ホースの流れでスピードは決まっているので。見たところ、そんな悪いところはないんだけど、結局離れてしまうというのは、直さなきゃいけない何かがある。そこを解明する必要がありますよね。次のレースは、たぶんね、走ります。